今回は、厚さ6ミリのコンパクトな財布「Tenuis TL」をご紹介します。
筆者はTenuisTLを1年ほど愛用しており、2023/8現在、他のどんなコンパクト財布にも優れていると思っています。
TenuisTLは、薄さ・容量ともにトップクラスで、お札を2つ折りで収納できるのが強みなコンパクト財布です。
それでは、さっそく見ていきましょう。
スペック
TenuisTLのスペックは以下です(財布でスペックという表現に違和感あるかも)。
【価格】15,800円(税込)
【材料】牛革、ゴートレザー(ヤギ革)、ポリプロピレン(PP)、不織布、財布用薄型ファスナー
【加工】牛革:タンニンなめし、イタリア伝統バケッタオイル製法、ゴートレザー:クロムなめし
【寸法】幅90mm × 長さ112mm × 分厚さ6mm(非収納時)
【重量】約50g
【収納(推奨容量)】カード8枚+2枚(ツインカードポケット8枚、各隠しポケットに1枚ずつ)、紙幣10枚、硬貨15枚、鍵4本まで、小物など
【生産】日本製
【カラー】漆黒、青藍、新緑、山吹、灰茶、錆茶
外観
筆者が毎日使用して1年経過したものです(カラー:漆黒)。
収納しているカードやお札はいつも通りにしています。
収納していない状態で厚さは6ミリですが、収納すると10ミリくらいになります。
それでも十分薄いですね。
面積も幅90mm × 長さ112mmとコンパクトです。
ハンカチよりも小さい。
小銭入れ
小銭入れはファスナー式です。
ファスナーの取っ手が非常に薄く、小銭入れを開くと片側が大きく開きます。
さらに小銭入れ内部にはディバイダーという仕切りがあります。
この仕切りで小銭を均等に振り分けて、財布の薄さを保つ工夫がされています。
お札入れ
お札入れは1万円札でも十分にゆとりのあるスペースがあります。
二つ折りなのも良いですね。
個人的には、人にお札を渡すとき、3つ折りのように折り目がたくさんついていると、気まずさを感じます。
お札の折り目に抵抗がある人には、2つ折りは嬉しいポイントではないでしょうか。
隠しポケット
お札入れの中に、カードや鍵が入る隠しポケットが2つあります。
Suicaなどの交通系ICカードを入れたり、家の鍵を入れたり、用途はいろいろありそうです。
(カードと鍵の同時収納もできます。)
ちなみにスキミング防止カードを隠しポケットに入れて、内側にあるクレジットカードをスキミングから守るという使い方もありだと思います。
隠しポケットの位置は、カード収納面にあるクレジットカードのチップ部分と重なります。
隠しポケットにスキミング防止カードを収納すれば、内側のカードを守れるというギミックです。
スキミング防止カードを隠しポケットに入れる使い方は、公式には紹介されていないけど、ここまで自由度高く使えるあたり優秀すぎる。
筆者の財布の中身
今回撮影しているTenuisTLの収納内容は以下です。
・カードポケット上:カード類×2
・カードポケット下:カード類×4(内2枚は薄い紙製)
・小銭入れ:空
・お札入れ:1万円札×1
・隠しポケット左:カード類×1
・隠しポケット右:空
この収納で財布を折りたたんで、厚さは10ミリ(1cm)くらいです。
普段は電子決済が多いので、現金はそんなに持ちあるいていません。
一時はほかの代表的なコンパクトな財布であるusuhaやアブラサスへの乗り換えを考えていました。
しかし、「たくさん入れても薄い」という点でTenuisTLに軍配が上がったので、今でも愛用し続けています。
TenuisTLのメリット
ズボンの前ポケットに入れても目立たない
収納して厚さ10ミリになった状態で、薄手のズボン(スラックス)の前ポケットに入れた写真です。
うっすら財布の形が浮き上がる程度で、ほとんど目立ちません。
財布をポケットに入れる派の人は歓喜する薄さ。
お札・小銭・カードのすべてが入る
昨今のコンパクトな財布は、小銭入れがなかったり、ものによってはお札も小銭も入らないカード収納のみの「財布」を見かけます。
しかし、日本で生活している以上どうしても現金の使用は避けられません。
現金のデジタルが進んできているとはいえ「現金しか対応していません」というお店や医療施設はいまだに多くあります。
TenuisTLは、お札が2つ折りで収納でき、小銭入れが使いやすく、忖度なしで日本に最適化されたミニマル財布だと思います。
TenuisTLのデメリット
ディバイダーを酷使するとやぶける
TenuisuTLの小銭入れにあるディバイダー(仕切り)ですが、小銭を入れすぎる使いかたをしていると、やぶける可能性がります。
筆者はTenuisTLでは経験していませんが、その前モデルのTenuis3でディバイダーがやぶけたことがあります。
当時は小銭入れをパンパンにして使っていたので、酷使した影響でやぶけてしまったのだと思います。
ディバイダーがやぶけても財布としては機能しますが、小銭が均等に分散しづらくなってしまいます。
TenuisTLは、小銭をたくさん持っておきたい人には不向きかもしれません。
お札の出し入れには慣れが必要
お札入れの内部は、片面はツルツルしているのですが、もう片面は革の起毛感があります。
ツルツルした面にはわせるようにお札を出し入れしないと、お札がお札入れの中で(起毛面で)ひっかかるので、慣れが必要です。
【小ネタ】日本でカードのみの財布が流行るのはもっと先
海外でコンパクトな財布の主流といえば、カード or カード + お札のみを収納するタイプです。
(the RIDGE、Ekster、Groove Wallet、など)
海外ではキャッシュレス化の普及にともなって、こういうキャッシュレスな財布が普及したのでしょう。
カードのみ収納する財布は、シンプルなデザインでカッコいいとは思いますが、日本だとそれに加えてお札入れや小銭入れを持ち歩くことになります。
コンパクトさを求めているのに持ち物が増えるのであれば、本末転倒ですよね。
日本でさらなるキャッシュレス化が進めば、カードのみを収納する財布が流行っていくことでしょう。
まとめ
今回は、厚さ6ミリのコンパクトな財布「Tenuis TL」をご紹介しました。
筆者はTenuisTLを使用して1年たちますが、前モデルのTenuis3の使用期間も合わせれば2年ほどになります。
お札・小銭・カードを収納しても1センチ台の薄さを保ってくれる財布は、なかなかありません。
非常にシンプルにデザインで、カラーバリエーション豊富ですので、コンパクト財布にしては買う人を選ばないと思います。
デメリットとして小銭を大量に使うと仕切りがやぶれるリスクがあることを挙げました。
また、お札の出し入れには少しの慣れが必要です。
いずれのデメリットも、財布のスペックを考えると気にならないと思いますし、現に筆者は利用していて気になっていません。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
機器ドッグでした。